東京イラン映画祭での国際共演に関する記事がイランメディアで紹介されました


イランの国民的アーティストMohsen SharifianさんとTSUMUZIの国際共演に関する記事が、イランのニュースサイト[Quds Online]及び
[Bamdad Jononub]に掲載されました。

<Bamdat日本語訳 (意訳)>

イランの民族音楽の研究者であり著名な音楽家でもあるモーセン・シャリフィアン氏が、広島への原爆投下の日に合わせて3度目の来日を果たしました。同氏は広島平和記念公園にて、原爆投下後に唯一倒壊を免れた建物を背に演奏を行い、イランからの平和と友好のメッセージを届けました。

ある文化特派員によると、シャリフィアン氏の広島訪問は、原爆の犠牲者に追悼の意を表し、イランの「平和の味わい(Taste of Peace)」という取り組みを代表して平和と友好のメッセージを伝えるために行われました。イラン南部を代表する音楽を手がけることで知られるこの著名な作曲家兼音楽家は、以前にも原爆の日に同市を訪れており、その際にも演奏を行うとともに、国家間の平和を育む上での芸術や文化の役割を強調していました。

さらにシャリフィアン氏は、パーカッション奏者のサーデグ・ホセインプールを伴い、東京で日本人アーティストのグループと共演しました。この公演では、イラン南部を代表する楽器の一つである「ネイ・アンバーン」(バグパイプの一種)と、箏や三味線といった日本人アーティストの楽器とが組み合わされ、イランと日本の音楽が融合する演奏が披露されました。

このコラボレーションで演奏された楽曲の一つに、「Story of a Shepherd」(日本語題:『羊飼いが見てきたもの』)があります。日本人音楽家TSUMUZIが作曲したこの曲は、バグパイプとヴァイオリンをフィーチャーしており、異なる二つの音楽的伝統が共演によって融合した好例と言えます。

プログラムの別のコーナーでは、シャリフィアン氏が「ネイ・アンバーン」(ペルシャのバグパイプ)で日本の有名な楽曲を演奏しました。今回、イランのバグパイプの音色で披露されたのは、著名な日本のシンガーソングライター、松任谷由実の「春よ、来い」でした。

シャリフィアン氏は、イラン南部を象徴する楽器「ネイ・アンバーン」でこの日本の旋律を演奏することを、単なる音楽的パフォーマンスの域を超えた体験だと表現しています。彼はそこで、日本の持つ静けさや秩序、美しさに言及しつつ、日本の旋律がイラン南部の象徴的な楽器の音色を通して再解釈されるという体験について語っています。

こうした共同演奏は、音楽を介したイランと日本の文化対話の一例と見なすことができます。そこでは、言語や楽器、音楽的伝統の違いは障害となるどころか、むしろ両文化間の相互理解とつながりを築くための基盤となっています。

イラン南部の音楽文化に深く根ざし、ブシェールやペルシャ湾岸地域の音楽を象徴する楽器「ネイ・アンバーン」は、今回の公演において地理的な境界を越え、日本の楽器やヴァイオリンと共演することで、双方の土地の旋律を織り成しました。

現代史における最も痛ましい出来事の一つから数えて節目となる時期にシャリフィアン氏が広島を訪れ、公演を行ったことは、その意義を一層深めるものとなりました。なぜなら、このプログラムにおいて音楽は、戦争を想起させるための手段ではなく、平和や友好、そして国家間の共存を表現するための「言葉」として機能したからです。

このツアーと一連の共演​​は、イランの地域音楽を世界に紹介しようとする同国の研究者・音楽学者による継続的な国際的取り組みの一環であり、イランの音楽――とりわけ南部や「ネイ・アンバーン」(バグパイプ)の音楽――が持つ、文化間のつながりを育む力を改めて示すものとなりました。

(エムダード・エ・ジュヌーブ記者)

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